読売新聞
富山県魚津市の用水路に落ちていた80歳代の女性を、近所の人たちがチームプレーで助け出した。真冬の早朝、川同然の水量だった用水路にもひるまず、勇敢に対応した3人に、県東部消防組合は感謝状を贈った。
高齢女性が転落していた現場(昨年12月27日、富山県魚津市で)
3人はいずれも魚津市並木町の無職米沢実さん(75)、会社役員稲沢衛さん(63)、アルバイト従業員で妻の恭子さん(60)。
昨年12月12日午前5時半頃、自宅2階で就寝していた米沢さんは、外からわめき声を聞いた。目を覚まし、窓から外をのぞいたが何も見えず、布団に戻った。しかし再び声が聞こえ、今度は外に出てみたが、やはり人の姿はない。家に戻ろうとしたところ、三度わめき声が聞こえた。「そうか、川の中だ」――。
自宅前を流れる鴨川用水路を恐る恐るのぞき込むと、水底の大きな石にしがみつき、流れに揺られる高齢女性の姿があった。雨で増水し、水深約40センチになった幅約4メートルの用水路の流れは速く、川のようだった。
気が動転しておろおろしている時、隣人の稲沢さんが犬の散歩をするため外に出てきた。稲沢さんはすぐに自宅に引き返して恭子さんに110番を依頼。気を取り直した米沢さんは用水路に入り、近くにあったハシゴから、稲沢さんと2人で女性を道路に引き上げた。
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引用元: ・【富山】就寝中に外からわめき声、外に出ても人の姿なし…家に戻ろうとしたら再び声「そうか川の中だ」 魚津市 [ぐれ★]
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