性能が上がっていることに加えて、『高性能ながらSnapdragonより低価格』ということで期待されているMediaTek最新ハイエンドプロセッサが正式に発表されました。詳細は以下から。
MediaTekの公式ページによると、「Dimensity 9400」は新型の超大型コア「Cortex-X925(3.63GHz)」1つ、超大型コア「Cortex-X4」3つ、大型コア「Cortex-A720」4つの構成。
簡単に言うと、『Dimensity 9300のCortex-X4を1つ減らした代わりにIPCが15%向上したCortex-X925を組み込んだ』形で、シングルコア35%、マルチコア28%の高速化を果たしたそうです。
Dimensity 9300に引き続き、省電力コアを搭載しない「オールビッグコア設計」ですが、最新の3nmプロセスで製造されたことで、なんと電力効率が最大40%向上しています。
GPUはArm社が今年初めに発表した「Immortalis G925」で、ピークパフォーマンスは最大41%、レイトレーシング性能は最大40%、電力効率は最大44%向上したとのことです。
また、近年特に重要視されるAIに関しても大きく強化。
搭載される「MediaTek NPU 890」は最先端の「Agentic AI」に対応し、拡散モデルの処理は100%、AI処理時の電力効率も35%向上したほか、非常に鮮明なデジタル100倍ズームも実現可能とされています。
電力効率が大きく上がったことで、不安視されていた発熱も抑えられていると考えられるDimensity 9400。
競合のSnapdragon 8 Gen 4より格安なこともあり、日本市場でも目にする機会が多くなりそうです。
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