先鞭をつけたのが元NHK記者で「氏が最も信頼するジャーナリスト」といわれた岩田明子氏だ。夕刊フジのコラムでこう書いた。
〈元首相が2021年11月に初めて派閥会長となった後、翌年2月にその状況を知り、「このような方法は問題だ。ただちに直せ」と会計責任者を叱責、2カ月後に改めて事務総長らにクギを刺したという。
2022年5月のパーティーではその方針が反映されたものの、2カ月後、氏は凶弾に倒れ、改善されないまま現在に至ったようだ〉(2023年12月12日付)
氏が派閥会長に就任して初めてキックバックの存在を知り、怒って止めさせようとした──というストーリーだ。
時期に多少の違いはあるが、“嫌い”の朝日新聞もこう報じている。
〈氏は2022年の派閥パーティーを5月に控えた同年4月、還流の取りやめを提案した。(中略。氏の死後)最終的に4月の方針は撤回され、従来通りの裏金としての還流が9月にかけて実施されたという〉(2023年12月23日付)
いずれも氏は裏金づくりに全く関与しておらず、むしろ是正しようとした“正義の人”という印象さえ植え付ける。
果たしてそうだろうか。
本誌・週刊ポストは氏の政治活動を支えてきた元事務所関係者から全く別の内容の証言を得た──。
「事務所では、昔からキックバックの裏金を『もどし』とか、『還付金』と呼んでいました。先生が派閥の会長になるまで知らなかったなんてあり得ません」
そう語るのは古参の元事務所関係者だ。
「パーティー券を売ってノルマ以上であれば、カネをそのまま手元に置いていいというのは、先代(氏の父)の晋太郎先生の時代から続いていた自民党の資金システムそのものなわけです。だから晋三先生も先代の秘書だった時代からよく知っていたはず。
私は事務所に入ってすぐ『もどし』のことを知りました。党費のキックバックがもとになっていて、自民党では議員が新たに党員を獲得すると、1人4000円の党費のうち1000円が議員に入る仕組みがある。そこから派生して、党や派閥パーティーなどでカネを集める時には、集めたカネの一部を議員の手元に残していいシステムになっていた。
だから議員も秘書も、それが当たり前の政治資金の集め方だと思っていた。事務所にはパーティー券を売る専門の私設秘書もいたくらい。政治資金規正法はザル法だから、問題になっても収支報告書の訂正で済んできた」
氏は成蹊高校時代に地理研究部で会計担当、
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https://news.yahoo.co.jp/articles/7c98d2ef93e44d8536fc185de49fda2ba77e1741
引用元: ・【裏金問題】「安倍元首相は無関係」説を覆す重大証言 「安倍事務所では昔から裏金を『もどし』『還付金』と呼んでいた」
今は林派で再デビューしたらしいが。
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