高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画は、天武天皇の正統性を示すために描かれた-。高松塚壁画館(奈良県明日香村)
の元学芸員、泉武さん(72)が、新著「古墳と壁画の考古学 キトラ・高松塚古墳」(法蔵館)で、壁画の意義について新たな
説を打ち出した。キトラ古墳(同村)を発掘した村教育委員会文化財課の長谷川透係長(43)との共著で、発掘成果を踏まえて壁画古墳の謎に迫る。
泉さんは奈良県天理市教委で遺跡発掘を担当し、平成23年から高松塚壁画館学芸員として10年間勤務した。同館では飛鳥美人壁画
などの模写が展示され、石室内の雰囲気を実感できる。
「職場で毎日のように模写を見ていると、絵の配置が厳密に決められ、壁画全体が一つの意味を持っていると感じた」と泉さん。
同様の壁画があるキトラ古墳とともに絵の配置を詳細に検討し、石室の天井に描かれた天文図に着目。両古墳とも、北極星に相当する
「天極星」が天井の中心に配され、青龍や白虎などの四神が天文図の下に規則的に描かれているとの見解を示した。
その上で、「壁画には、天帝から使命を帯びた天皇が地上を統治する『天命思想』が忠実に反映されている」とし、
天文図は「天帝が所在する天」、四神は「天からの使者」を表すと指摘。高松塚古墳の人物壁画は「天武天皇が天帝から命を受ける
即位に関わる儀礼を描いた」とし、被葬者は天武の子の忍壁(おさかべ)皇子を挙げた。
さらに、「壁画を描かせたのは被葬者の忍壁皇子ではなく、天武の妻、持統天皇の意向があった」と泉さん。「壬申(じんしん)の乱
(672年)というクーデターで天皇の座を奪った天武が死去すると、持統はその正統性を改めて示す必要があった」とし、
「天武の即位儀礼を描いた壁画は、皇統を守るための一つの手段だった」と強調。飛鳥美人として現代人に親しまれる壁画は、持統天皇の政治的思惑があったとみる。
人物壁画について研究者の間では、被葬者が儀礼に向かう際の従者を描いたともいわれるが、一石を投じることになった。
(以下略)
産経新聞 1月16日
https://www.sankei.com/article/20240116-I7EU5MA3GBJQTIDEMBR6XETKNM/
◆ニュー速+ 記事情報提供スレ 144◆より
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引用元: ・【高松塚壁画】「天武天皇の正統性を誇示するため」研究者が著書で新説[R6/1/17]
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