シティーホテルだと勘違いして求人サイトで応募したら、数軒から「面接にどうぞ」との連絡を受けた。いずれも都内のラブホテルである。
2023年6月某日、スーツ&ネクタイ姿でその一軒を訪ねた。「面接に伺いました」とフロントに声をかけると、美人の受付嬢が「裏の事務所にどうぞ」と案内してくれた。面接場所は物置のような狭い事務所。
面接担当は30代の江藤氏(仮名)。先日訪ねた別のラブホと同じく、「この仕事は体力勝負。体力に自信はありますか?」と質問された。
「大丈夫です」
「そうですか。でもけっこう動きますよ」
「そんなに忙しいんですか」
「コロナが収束し、お客さんが戻ってきましたからね。毎日4、5人態勢でやっても追いつかないことがあるんです」
「追いつかないとは?」
「お客さんが次々と来店するのに、客室の清掃が終わっていない。やむなく『あと20分お待ちください』とお願いするのですが、大抵の方が『だったら他のホテルに行くよ』と出て行ってしまいます」
忙しい日の客室稼働率は80%で、スタッフを拡充してこの数字を100%に引き上げたいのがラブホ側の本音。だが働き手が集まらないという。
客室の清掃は基本的に2人一組で行う。
ベッドのシーツや枕カバーを換え、床に掃除機をかけ、トイレと浴室を掃除。2人だと10分でこの工程を終えなければならない。
なかには他人と協調するのが苦手なため1人で作業したがるスタッフもいて、その場合は15~20分が目安だそうだ。
忙しい原因は新型コロナ。当時は客数が減ったため清掃のバイトも減らした。
コロナ収束で客数が戻ったが、人手不足で採用がままならない。江藤氏自身、休みは週に1日しか取れないという。
コロナ収束で客数が戻ったラブホテル「20分お待ちください」に我慢できない客
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/334779
引用元: ・ラブホ盛況 コロナ前以上に [323057825]
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