【社会】名古屋でも、ホストに貢ぐ10-20代売春女性続々

名古屋市中区の繁華街・栄地区にある池田公園では月に2回、日が暮れた頃にピンク色のテントが張られる。「街角保健室」と呼ばれるそのテントには、ボランティアの学校教諭や医師らが詰め、訪れた若い女性たちの相談に応じつつ、軽食や歯ブラシ、避妊具などを無料配布している。

冷え込みが強まってきた昨年末にも、池田公園には周辺のホストクラブに通おうとする多くの女性がたむろしていた。テントに顔を出した10歳代の女性も、ホストクラブに通っているといい、「気軽に行けるよ」とあっけらかんと話す。テントでは相談員たちと恋愛や仕事のことなどを1時間以上も話し込み、笑ってつぶやいた。「ホストクラブよりも楽しいじゃん」

この女性と話した街角保健室の代表で、中高一貫校教諭の中谷豊実さん（62）は、ホストに入れあげる女性の多くが家族などとの間に問題があると指摘し、「誰かに認められたいという思いをホストに埋めてもらっているのだろう」と話した。

愛知県警は昨年12月、栄地区のホストクラブに集中的に立ち入り検査を行ったほか、ホストらの雇用契約や労働環境についても調べるため、愛知労働局と合同で立ち入るなどして、取り締まりを強化している。県警によると、栄地区で営業していたホストクラブ35店のうち、11店で料金を適切に表示していなかったり、身分証の確認が不十分だったりするなどの違反が確認されたという。

店の中には「初回無料」などと手軽さをアピールし、未成年を呼び込もうとする店も少なくない。ただ、ツケ払いの「売掛金」として多額の借金を抱え、売春などに手を染める女性も多く、街角保健室に携わる産婦人科医の丹羽咲江さん（57）も「ホストに貢ぐために売春し、望まぬ妊娠をしてしまったという相談も珍しくない」と明かす。「頂き女子りりちゃん」と名乗って複数の男性から計1億円超をだまし取ったとして詐欺罪などで公判中の被告は、ホスト代を得るために詐取を重ねていたという。

捜査関係者によると、違法営業店から押収した顧客名簿などの中には、客の実家の住所や連絡先を書いたメモや、仕事として「風俗」などの記載も見つかった。返済のため売春などをそそのかすホストもいるとみられ、今月には売掛金を抱える女性客に風俗の仕事を紹介したとして、名古屋市中区のホストの男（33）が職業安定法違反容疑で逮捕された。

中谷さんは「悪質店の取り締まりも必要だが、ホストに依存しないように若者たちの自己肯定感を育むことが重要だ」として、自分の心身を大切にするよう教育することや、若者らが生きがいを見つけられる居場所づくりが必要だと訴える。

悪質ホスト　トラブル多発…ツケ払いの「売掛金」で借金抱えた女性客に風俗の仕事紹介か（読売新聞オンライン） – Yahoo!ニュース

　各地でトラブルが多発している悪質なホストクラブ。東海地方でも、ホストへの支払いのために売春などに走る若い女性が相次いでいる。愛知県警は名古屋市内の悪質な店舗の摘発などを強化しているが、支援者からは

news.yahoo.co.jp